弐千七年弐月六日
前世物語
758 :自夜[]:2007/02/06(火) 16:14:17 ID:hRekD4Tj0
>>756さん
私から特にコメントはないですが、
遭遇した妖怪なり霊なりがたいして危害がなかったといって、危害を与える妖怪
さんがいないということにはならないと思いますが、どうでしょう?
前世物語
759 :自夜[]:2007/02/06(火) 16:27:11 ID:hRekD4Tj0
>>757さん
いくら蛇にちんちんが二本あるから(ttp://www.chowchow.gr.jp/inova/sunake/jsnake.html)
といって、それはないですね
幽霊になる場合は生前の記憶を引きずってますから、人は人の幽霊に、蛇は蛇の幽霊になります
でも、残念として他の生き物に成りたいってのがあったらどうなんでしょう?
会ったことはありませんが、人間の姿を見せる人間になりたかった飼い猫の幽霊みたいなのは
存在するのかもしれません
前世物語
762 :自夜[]:2007/02/06(火) 17:36:23 ID:hRekD4Tj0
>>760さん
えっとですね、いろいろ定義があるようですが、私は幽霊は死んでからなるもの、妖怪は生
きているうちになるもの、あるいは生きているものと定義しています。受け売りですが
水木先生のその漫画は水木先生の全くの創作、名前だけは借りたが性格などは全くの創作、
実在の妖怪さんの伝承にほぼ忠実といろいろごちゃ混ぜになっているのでややこしいのです
が、人が生きているうちに変わってしまった結果、妖怪さんになるものもいるようです
私が昔、狢さんに聞いた話では、山姥、鬼、雪女、舟幽霊がそういう妖怪さんたちです
(舟幽霊は幽霊という名前がついていますが、幽霊ではなく、妖怪さんです)
狢さんが避難所で連載中・・・断中のぬらりひょんの話自体は私の創作ですが、狢さんから
聞いたある妖怪さんが非常に伝承のぬらりひょんに似ているのでぬらりひょんが実在するも
のとして、その妖怪さんをモデルに話を作りました
普通の人間から何が変わるかっていうと、主に食性です。例えば、人を喰らうようになるとか
猫は賢いので長生きすると扉を開けるようになります。そして、扉を閉めるようになると、もう
すでに妖怪さんです。これは有名な話ですね。じきに尻尾が割れたりします
猫娘が実在するとすれば、こういった猫出身の妖怪さんで、半分人の形をしているのは、その方
が生きやすいので化けているんじゃないでしょうかね
ネズミ男は・・・あれは妖怪ではなく、邪鬼丸みたいに煩悩に取り憑かれたただの人間のような
気がします
(邪鬼丸の話は自分でも好きなので宣伝です。Web Siteで[物語閲覧部屋]から[邪神編]です)
前世物語
763 :自夜[]:2007/02/06(火) 17:47:26 ID:hRekD4Tj0
>>761 756さん
私の>>758の質問への回答ありがとうございます
人間は死ぬと姿が動物の霊に堕ちることもあるが、動物が人間の姿の霊になることはない
こういうことでよろしいですか?
私はそこまで人間が特別な存在とは経験上からも思えませんけどねぇ、どうでしょう?
前世物語
766 :自夜[]:2007/02/06(火) 18:07:56 ID:hRekD4Tj0
>>764-765 756さん
まず、>>764について
野生の動物は偶に人間に危害を与えていますが、野生の妖怪さんはそうではないと
いいきれないと思いますが、どうでしょう?
次に>>765について
姿が動物の霊になることがあるのはイメージ出来る脳を人間が持っているから
こういうことでよろしいですか?
それならば、>>757さんがいうような性欲に溺れる者とかに限らず、ごく普通の
人でも姿が動物の霊になることがあると思うのですが、どうでしょう?
前世物語
769 :自夜[]:2007/02/06(火) 18:33:08 ID:hRekD4Tj0
>>768 756さん
重ね重ね、ご回答ありがとうございます
わざわざ人っぽく近づいてきて取って食うことは無いということですが、それでは
こちらから妖怪の巣に出向いていけば、殺られることはある
また、熊なんかは山に餌がなくなると人里に降りてきて悪さをしますが、妖怪さんも
お腹がすくとそういうことをすることがある
と、こう考える訳ですが、どうでしょう?
性欲に溺れる者、物欲に溺れる者、権力欲に溺れる者、苦境から助かりたくて自殺
する者等が心に見合った姿になるとのことですが、性欲に溺れる、物欲に溺れる、
権力欲に溺れる、自殺する、いずれも非常に人間っぽい行為ですよね。自殺する人
間以外の生き物はいないとまでは言いませんが
とすると、見合った姿というのは結局人間の姿じゃないかと思うのですが、どうでしょう?
前世物語
772 :自夜[]:2007/02/06(火) 19:00:44 ID:hRekD4Tj0
>>771さん
くすくす
それは、喜ぶべきことなんでしょうか、悲しむべきことなんでしょうか、私には判りかねます
前世物語
773 :自夜[]:2007/02/06(火) 22:06:28 ID:hRekD4Tj0
昨日からの続きです
小さな呻きを上げて、姫が気付いた。姫は名無しの狢を認めると、こう言った
「臼井?これはどうしたことです。あの化け物はいった」
「化け物はわしじゃ。本物の臼井とやらは、そこに転がっとる」
姫は臼井の骸までよろよろと歩き、跪いた
「嗚呼、臼井。私を助けようとしてくれたのですね」
そう言って姫は手を会わせた
「して、化け物とやら、そなたは何者です。臼井の仲間ですか」
姫は正面から名無しの狢を見つめた
「ま、かくしとってもしゃーないな」
そういうと名無しの狢はしゅるしゅると小さくなり、元の狢の姿となった
「狢・・・・・・さん?」
「なんじゃ、わしを知っとるんか、わしはあんたなんか知らん」
「わかりませんか、あたしです。狢さんに拾ってもらったあたしです」
「ほぉ、これは驚きじゃ。今度は侍の子に産まれたか」
「はい。あたしもまさか殿様の子供になるとは思っても見ませんでした」
名無しの狢は驚くやら呆れるやら
前世物語
774 :自夜[]:2007/02/06(火) 22:26:21 ID:hRekD4Tj0
「今度の親はどうじゃ。甘えられたか」
「大層大事に育てられました。でも殿様の子です。そうそう親に甘えることはできません
でした。ましてやこのような時代です。いかに見苦しくなく死ぬかを教えられて生きて
きました」
「せか。人間の世界はけったいじゃのう。して、これからどがいする」
「城に戻りたいと思います。馴染みのない親ですが、親は親です。侍の子として親に孝行
したいと思います」
「立派なもんじゃの。よっしゃ。乗りかかった舟や。一肌脱いだろ」
そう言うと名無しの狢は見る見る大きくなり、麒麟にもどった
「さあ、乗れい。城まで送っちゃる」
名無しの狢は走った。じゃが、すぐ走るのを止めた
侍の子とはいえ女子、早馬には耐えられんかった
「まぁ、あわてたってしゃーない」
名無しの狢は妖気を出すのを止め、麒麟は馬になった
ぽこぽこと馬はあるき、山を越え、川を渡って馬州から出た
また、何日かかけ、山を越え、川を渡り、村を過ぎてようやく鹿州にたどりついた
前世物語
775 :自夜[]:2007/02/06(火) 22:56:27 ID:hRekD4Tj0
「さぁて、お城とやらはどこかいのう」
何日もの馬旅で、姫はすっかりまいってしもうた。ようように名無しの狢の背にしがみつ
いとるだけじゃった
日暮れ頃、村の離れの井戸で鍬を洗うとる男が見えた
「すまんがのう、ちくと物を訪ねたい」
「なんですかいのう」
男は振り返ると、目の前に馬の顔があった
「お城へ行くにはどういったらええかのう」
名無しの狸が言い終わる前に、男は腰を抜かし、口から泡を吹いて白目で倒れよった
「なんじゃい、肝の細ぃやっちゃのう。馬が喋ったくらいで腰抜かすやつがあるかい」
名無しの狸はしゅるしゅると小さくなり、臼井になった
「姫さんもつかれたじゃろ。ここらで水車小屋でん見つけて休もうか」
名無しの狢は小川沿いに水車小屋を見つけ、姫と入り休んだ
というところで、続きは明日
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