弐千七年五月弐拾弐日
前世物語 弐
870 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 00:41:43 ID:R2OQhDX10
うーむ、やっぱり最初の方はタルかったか
こんな私が文学的表現なんて意識するのが間違いでしたか
勢いで書いた方が読みやすいのかもね
>>868さん
やはり、あなたが一番怖い存在ですわ
もしよければ、避難所の方も覗いてみて下さい
(気付いてる方は気付いてるでしょうが)狢さんが、余計なことぶっとばしで書いてます
どちらの文体がお気に召しますかねぇ
前世物語 弐
871 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 00:58:40 ID:R2OQhDX10
>>869さん
そんなに読み難いですか・・・・・・ or2 じゃなかった orz
自夜物語の時に、改行が大杉とか、いろいろ弾かれたもんで、試行錯誤の上、現在の
33x16x3にしたんですがね。これならだいたい一話分が新聞の連載小説くらいの分量
かなって、思って・・・・・・
で、今読売新聞で確かめてみたら、一日分が20x46くらいなんですね
損こいた
一応、ずっとこのスタイルで逝っているんで、悪いですけど妖怪志願まではこのスタイル
でやらせてもらえませんかね
Web Site の方では、縦書きバージョンも用意してますんで、字数で改行入っても、
そんなに読みにくくないんじゃないかと・・・・・・
よろしければ、そちらも見て頂けるとうれしいです
Web Site への掲載は、>>868さんの鋭い突っ込みにより、連載終了後となりますが・・・
前世物語 弐
875 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 01:11:05 ID:R2OQhDX10
>>874さん
やっぱり、四百字詰め原稿用紙とか、640x400(or480)pixsで育ったせいですかね、
私は>>874での書式は全然読み辛さを感じない(むしろ自然に感じる)方です
やっぱり、おばさんなんですね・・・・・・・でも、おねいさんで通したい
前世物語 弐
876 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 01:24:16 ID:R2OQhDX10
>>874さん
で、実際のところどうでしょう
自夜物語でやってたようなスタイルの方(或いは幽霊談義とか)が、やっぱいいですかね?
オカ板では多分やらないと思いますが、次企画の参考のために、よろしければ
回答して頂くと嬉しいです
自夜物語がどういうスタイルでやってたかってのは、三悪漫遊記の方で見れます
(と宣伝、宣伝)
前世物語 弐
879 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 01:45:03 ID:R2OQhDX10
えっと、一部の方が嫌いらしい業務連絡です
妄想同盟 [paranoia] さんに登録っちゅうか、参加してしまいました
ちゅーわけで、第三者認定も得ましたので、私のは妄想と思って頂いて構いません
(ちゅーても、別に信じへんでもええよ、でやってますから、今までと変わってないですね)
前世物語 弐
881 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 02:16:38 ID:R2OQhDX10
>>880さん
あぁ、ごめんなさい
内容についての質問でなしに、書式についてです
今まで通り、33文字目で改行をきっちり入れるのがそんなに読みにくいなら、
ここで書いているように、大体一文(長い時は適当に)で改行を入れるのがいいか
という質問です
後者の場合、一回当たりに書く分量が掴みにくいのと、Web Site に掲載する場合に
多少面倒ぃという私側の都合がありますです
内容については・・・・・・次企画は、エロパロで逝こうかと・・・・・・
前世物語 弐
882 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 02:26:07 ID:R2OQhDX10
ついで(?)に訂正です
>>866で、つい「室内ラジコン飛行機」と書いてしまいましたが
正確には赤外線コントロールです
電波も赤外線も電磁波だから、許してちょ・・・・・・ちと無理か
他称マッドエンジニアの私としては恥ずかしい限りです
前世物語 弐
884 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 02:47:04 ID:R2OQhDX10
>>883さん
ん〜、ご要望は理解しました
次企画までにはいろいろ考えて決めたいと思います
ただ、現進行中の妖怪志願は(避難所も含めて)現書式で堪忍して下さい
既に書き終えている部分が多いので、これを修正するのは、正直苦ぴぃ
前世物語 弐
886 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 07:51:05 ID:R2OQhDX10
妖怪志願 第六話 その壱
「また来てしもうたわい」
狢は出かけると、つい、あの集落に足が向く。行ったところで、遠くから
見るだけでどうこうするわけではない。だが、気になる。
雪に閉ざされ棲処に隠っている間、考えるともなしに、娘のことが気にか
かる。この雪の重みであのあばら屋が潰れてはいまいか。すきま風で凍え
死んではいまいか。
そして、遠くから積もった雪の中に頼りなく建っているあばら屋を見、雪
の畑に娘の足跡を見、時にはあばら屋の周りを雪掻きする娘の姿を見てほっ
とする。が、棲処に戻り、また雪に閉ざされると気になって仕方ない。
「そういえば、空き屋の方が見えなんだな。雪に潰されたか、はたまた、
雪が降る前に薪を得るために潰したか」
この冬を乗り切れても、次の冬の薪はどうするのだろう。次の冬は無いの
かもしれない。
そんなことを考えている内に、ようやく魔物のような冬が去り、春がやっ
てきた。
「まぁ、なんとか乗り切ったようやな」
つづく
前世物語 弐
887 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 07:53:35 ID:R2OQhDX10
妖怪志願 第六話 その弐
まだその集落の畑は白いままだが、郷の家々の屋根が本来の色を取り戻す
頃、狢はまたその集落に立ち寄っていた。
「すぐに春蒔きの蕎麦の芽が出るやろう」
もう、心配することはない。もうここに立ち寄るのは止めよう。狢はそれ
までにも何度も思ったことをあらためて思い、その集落から立ち去った。
雨が降り寒くなり、雷が暴れて雨がやみ、暖かくなる。そんなことを繰り
返しながら、確実に山々の緑が増えていった。
狢は久しぶりに山のとある頂に出かけ、自分の支配する世界を満足げに眺
めた。
そう、その日も今日のように、岩に寝そべって、陽を思う存分に浴びてい
た。背後に聞こえる下草のざわめきまでその日に重なる。
その日、狢は狢の楽しみを邪魔された怒りで大狢に姿を変え、ざわめきの
主に寝そべったまま怒鳴りかけた。
「誰じゃ、そこに居るのは。わしの邪魔をすると、どがいなるか知らんの
か?」
無礼な穴熊の野郎か、はたまた事情を知らん旅のはぐれ氈鹿か。
つづく
前世物語 弐
888 :自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp[]:2007/05/22(火) 07:56:33 ID:R2OQhDX10
妖怪志願 第六話 その参
てっきり逃げ出すと思っていたざわめきの主は逃げ出そうともせず、逆に
狢の方に近寄ってくる気配がする。そして、藪から抜ける処で立ち止まる。
明らかに怯え、震えている。
「誰じゃと聞いとる。わしの事を知っての無礼か」
狢はざわめきの主と反対の方を向いたまま、大声で誰何する。
「あ、あの、わだ、わ、わたし、は・・・・・・」
震えてはいるが、澄んだ声。声?人間の声ではないか。では、わしの邪魔
をしたのは人間か?
狢はそう思い、ゆっくりと顔を声の主の方に向ける。
声の主は腰を抜かして、その場にへたり込む。
なんじゃ。あの娘、隠れ里の娘ではないか。
「人間の分限で何しに来た」
狢は静かに、しかし低い声で訊ねた。
娘の唇は震えながらも動いている。しかし、恐怖で声にならない。
「ここは人間の来るところじゃない。命が惜しけりゃ戻れ」
娘はごくりと唾を飲み込むと、震える声で狢に答えた。
第七話につづく
前の日に逝く
次の日に逝く
ほげたらもどる
2007 (c) Copyleft MUJINA