弐千七年四月拾四日
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
424 :狢[]:2007/04/14(土) 15:40:11 ID:diBaMMmL0
勢い余って Web Site 用のバナー作ってしもうたんはええんやが、
肝心の Web Site の方が、まだええ加減や
阿呆やな、わし
ばな〜:http://anime.geocities.jp/ojiya1539/jiyacon/title-mujinahouse02.gif
ほむぺ:http://anime.geocities.jp/ojiya1539/mujinahouse/mujinahouse.html
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
425 :狢[]:2007/04/14(土) 15:45:13 ID:diBaMMmL0
ありゃ、ばな〜の方は、直リンあかんのかいな つくづく阿呆やな
ほな、コピペで逝ってくれ
ttp://anime.geocities.jp/ojiya1539/jiyacon/title-mujinahouse02.gif
ちなみに、コピーフリーや。好きに遊んでくれ
前世物語 弐
358 :自夜[]:2007/04/14(土) 17:41:23 ID:diBaMMmL0
前世物語 第二部乱世編 第四十五話 物怪 その一
狢は墓標の前でしゃがみ込み、手をあわせる。
「この姫さんはなぁ、死んでぬしみたいに幽霊になって、生まれかわって
また死んで、人の一生分の不幸を何度も何度も味わった姫さんや」
生まれかわり?
「結局幸せになれんと、最後は消えてしもうた」
狢は隣の墓標の前に皿を置く。
「これは臼井という侍。亡骸はここにはないがな」
臼井?侍?
「姫さんの家来や。姫さんのために生き、姫さんのために死んだ。立派な
侍や。姫さんのためならわしに魂を渡すと言うた。そんなもんいらんけ
どな」
狢は最後の土まんじゅうに皿を置く。
「これは、物の怪になりたかった娘や。人の世に疎まれ、蔑まれ、見切り
をつけてわしのところに来た。人まで喰ろうて物の怪になろうとしたが、
結局人間に殺された」
狢は手をあわせ、瞑目する。
つづく
前世物語 弐
359 :自夜[]:2007/04/14(土) 17:45:01 ID:diBaMMmL0
前世物語 第二部乱世編 第四十五話 物怪 その二
「皿に盛っとるもんは、南蛮菓子や。昨今は珍しいもんが出まわっとるの
う。珍しいもんが手に入ったら、最初にこいつらにくれてやることにし
とる。生きてる時はたいした楽しみがなかった連中や」
狢は大広間に戻ると、また別の部屋にはいる。ちらりと見える肉の塊。あ
れは人間の腕?
私は大広間で待つ。狢は瓢箪を下げて戻ってくる。
「ぬしもやるか?」
狢は硝子の椀を取り出す。
「そうか、幽霊は飲み食いはせんかったのう」
狢は毛皮の上に座り、台に置いた椀に酒を注ぐ。
「悪いけど、勝手にやるで」
狢は美味そうに酒を呑む。
「どがいした。喋れんのか。普通に喋ってみぃ。わしには何となく何を喋っ
とるか判る。生身には判るもんと、判らんもんがおるみたいやが」
私は試しに喋ってみる。
「なんとお呼びすればよかでしょうか」
つづく
前世物語 弐
360 :自夜[]:2007/04/14(土) 17:49:14 ID:diBaMMmL0
前世物語 第二部乱世編 第四十五話 物怪 その三
「わしの名を問うたか。名などない。好きに呼べばええ」
私は少し、考えた。
「では、狢さん。狢さんは何なんですか」
「次はわしの素性か。わしは齢数百年、物の怪の世界の貴族中の貴族や」
狢はにやにやしながら答える。
「物の怪、妖怪、化け物、同じ意味や。言葉自体に大して意味はないわい。
人智の及ばぬ生き物や。ただそれだけのことや。本質は他の生き物と大
差ない。腹が減れば飯を喰らうし、眠たくなったら寝る。ほいで、その
うち、病気か怪我か寿命かで死ぬ」
「私は何なんでしょう」
狢は少し真面目な顔をする。
「ふむ。成り立てという風やないが、まだよう判っとらんようやな。死ん
で幽霊になった。これは判っとるか」
「はい」
「他の幽霊に会うたことがあるか」
「すれ違う程度なら」
第四十六話へつづく
前世物語 弐
361 :自夜[]:2007/04/14(土) 17:55:47 ID:diBaMMmL0
さて、Web Site 用のバナーなるものを作ってみました。ちなみに Site はリンクフリーです
前世物語:ttp://anime.geocities.jp/ojiya1539/jiyacon/title-zense02.gif
手間暇かけて作ったんですが、下の狢さんがちゃちゃっと作ったのに負けてるような気がします
狢屋敷:ttp://anime.geocities.jp/ojiya1539/jiyacon/title-mujinahouse02.gif
では、明日、日曜日はお休みします。また、来週〜〜〜
前の日に逝く
次の日に逝く
ほげたらもどる
2007 (c) Copyleft MUJINA