弐千七年参月五日

前世物語
881 :自夜[]:2007/03/05(月) 10:28:01 ID:tjLttgnR0
 前世物語 業務連絡25 自夜がweb site開設? ここで、宣伝です
 
 Web Site を更新しました。幽霊の日常編のうぷ、スレ別過去暴言集の運用開始と、
 狢さんの妖怪退治(現在進行形)が新しいとこでしょうか
 過去の整理が一段落つきましたので、精一杯前に進んでいきたいと思います
 
 http://anime.geocities.jp/ojiya1539/ (PC用)
 http://anime.geocities.jp/ojiya1539/m/index.html (携帯用)
 http://hobby9.no.land.to/bbs/test/read.cgi/occult/1169303072/l50 (避難所)
 
 電脳妖怪の明日はどっちだ

前世物語
884 :自夜[]:2007/03/05(月) 12:24:07 ID:tjLttgnR0
 >>882 摩訶毘盧遮那☆彡さん
 それ、他人のネタですもん だから、こっそり置いているんです
 
 嗚呼、ゆっくりフラッシュ作る暇と才能が欲しい・・・
 
 >>883さん
 色? 既に見たってことかなぁ
 どっかにリンクでも貼られたんでしょうかね

前世物語
885 :自夜[]:2007/03/05(月) 21:44:42 ID:tjLttgnR0
 見え方については、二の幽霊からの光線は未知の光線である、しか残りませんでしたね
 次に、幽霊の成分に対する仮説を検証していきましょうか。復習のため、立てた仮説を挙げます
 一、見える幽霊は普通の物質である
 二、見える幽霊は未知の物質である
 成分として満たさなければならない条件は、未知の光線を放射させることが出来るでしょうか
 普通に見える普通の物体は光を反射するか、自ら光るかで見える訳ですが、幽霊の場合も同様に
 未知の光線を反射するか、自ら未知の光線を放射するかに分けられると思います
 未知の光線を反射する場合、反射する元の未知の光線は何処からかやってこなければなりません
 それは何処からか、まぁ、何処からでもいいでしょう。とりあえず、置いておきましょう
 ただ、その何処からか来る未知の光線を直接見たり写真に写ったりということが何故ないのか
 ということを考えると、未知の光線が何処からかやってくる、すなわち幽霊はその光線を反射
 しているという考えは成り立たないと言えるんじゃないでしょうか
 では、自ら未知の光線を放射する場合、その光線を発生させるメカニズムとそのためのエネルギー源
 が必要になります。まぁ、これもどうやってるか、どうやってでもいいので、置いておきます
 ここで、幽霊の背後から来ている通常の光はどうなっているかを考えます
 幽霊が姿を消したり顕したりする場合があることを考えると、少なくとも幽霊は通常の光を完全ある
 いはそれに近いくらいに透過させている場合があると言えます
 一方、幽霊が透けて見える場合もありますが、透けずにはっきり見えたり写ったりすることもあります
 この場合は通常の光を完全あるいはそれに近いくらい遮断していなければなりません
 しかもその場合でも通常の光はほとんど反射せず、です

前世物語
886 :自夜[]:2007/03/05(月) 21:49:01 ID:tjLttgnR0
 普通の物質であれば、通常の光を透過させず、また反射もしなければ、その物質に当たった光のエネルギー
 は熱に変換されて、その物質に蓄積されます。どんどん温度が上がるってことですね
 周辺環境より温度が上がると赤外線を放射し出します。もし、独自の冷却システムを持っていたとしても、
 何処かに熱を出すはずです。普通は周囲の空気を暖めることになるんでしょうか
 以上より、幽霊が普通の物質で、はっきり見える場合は何らかの形で暖かさも感じるはずです
 ところが、そのような事象はほとんどと言っていいほどないんじゃないでしょうかね。むしろ、ひんやり
 したとかゾクッとしたとかの事象が多いと思います
 それ以上に、通常の光を透過しないと言うことは、未知の光を感じることが出来ない人にも黒体として
 見えてしまうことになります
 従って、はっきり見える幽霊は普通の物質とは考えられないということになるでしょうか
 では、透けて見える幽霊の場合はどうでしょう
 通常の光をほとんど透過しているのであれば、未知の光を感じることが出来ない人には見えなくても不思議
 ではないような気がします。しかし、これにはもう一つ条件が必要でしょう。すなわち、屈折率が空気と
 同等である必要があると言うことです
 蜃気楼現象でも判るとおり、空気の屈折率は温度に敏感です
 空気と同等の屈折率で空気の温度変化にも追従し、未知の光線を自ら放射したり発光させる普通の物質
 はたしてそう言う物があるんでしょうか
 未知の光線を発生させるメカニズムとそのためのエネルギー源が必要であることは既に言いましたが、
 効率が百パーセントということは考えられません。蛍の光は非常に高効率と言いますが、それでも百パーセ
 ントではないでしょう

前世物語
887 :自夜[]:2007/03/05(月) 21:51:47 ID:tjLttgnR0
 では、未知の光線に変換されなかったエネルギーはどうなるでしょうか。普通は熱になりますね
 ということは、局所的な熱変化により、通常の光が若干は屈折してしまうことになります
 そのような観測例はあるのでしょうか
 微細な現象であれば、人間の目には判らないかも知れませんが、写真の場合は分析すれば判りそうな
 ものですがね。特に心霊写真と言われるもので、専門家の鑑定を受けたものは多いと思うんですが、
 そのような報告、すなわち透けて写っている幽霊の背景が歪んでいるとか、焦点が合わずにぼけている
 とか、ぼけ方が周囲の背景と異なるとか、そういうのは聞いたことがありません
 従って、透けて見える場合の幽霊も普通の物質とは考えにくいと言えるかと思います
 結局残るのは未知の物質でしょうか
 未知の物質であれば、何でもありです。今まで述べた条件をクリアする未知の物質としてしまえば
 いいわけですから
 すなわち、幽霊とは未知の物質でできたもので、未知の光線を放射するものである
 立派な仮説の出来上がりです
 そのうち科学がより進歩すれば、いずれ解明される可能性がある。別にそのようなことを付け加える
 必要もない訳ですが、つい付け加えてしまう方が多いようです
 それでも科学的に証明できないものは存在しないという人よりはいいでしょう。これは正確にはこう
 言うべきです。少なくとも「科学的に」という言葉を使う以上は
 現段階で証明できないものは、現段階で存在するとは言えない と

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
361 :[]:2007/03/05(月) 23:41:39 ID:tjLttgnR0
 春
 
 わしらの住んでた山に、
 一本の古い山桜があった
 普段は目立たん木やったが、
 花が咲くとそこだけ世界が違った
 わしは、その木の元で、
 桜の花を見上げて考えとった
 わしはまだ若い雌で、
 秋になれば結ばれるはずの雄に、
 死なれたばかりやった
 人間に殺られた
 遺体を弔うこともできんかった
 わしは桜を見上げながら、
 生きることとはどういうことか、
 死ぬとはどういうことか、
 そんなことを考えとった
 
 まだ、わしが妖怪になる前の
 数少ない記憶の一つや
 
 もう何百年も前の話や

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
362 :[]:2007/03/05(月) 23:46:00 ID:tjLttgnR0
 今のわしは、人間に化けて花見のどんちゃん騒ぎが好きやな
 まぁ、それはどうでもええ
 
 わしら狸狢の類は人間よりも夫婦の絆が強うてな
 昔、知り合いが、その旦那から聞いた話や
 
 その旦那がまだ学生の頃、単車、オフロード車やな、
 それに乗って山道を走っとった
 峠を越えて道を下っとると、道端にじーさんがしゃがみこんどる
 ちょっと、尋常じゃなかったんで、その旦那は単車を止めて
 話しかけてみた
 じーさんは真っ青な顔して腹を押さえとる
 じーさんが言うには峠をちょっと下りた辺りで、
 乗っとった軽トラックが道を外して木にぶつかった
 一緒に乗っとったばーさんは気を失のうて、躰を挟まれて
 車から出すに出せんと
 さて、そんな軽トラックがあったかなと旦那は思うたが、
 じーさんも怪我しとるようやし、ばーさんも早いとこなんとかせんと
 あかんと思うて、旦那は峠に引き返したんや
 今やったら、携帯で連絡するところやろうけど、
 当時はそんなもん、あらへん
 せめて、他に通りがかる車か単車がないかと思いつつ
 峠に近づいた

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
363 :[]:2007/03/05(月) 23:49:06 ID:tjLttgnR0
 じーさんが言うたあたりには軽トラックどころか自転車もない
 峠の向こう側かも知れんと行ってみたが、なんもない
 道から大きく外れて落ちたかとも思うて、戻りは注意深く
 道の両側を見ていった
 なんか黒いもんが道端の草むらの影に隠れとる
 旦那は単車を止めて近寄った
 狸の死体や。木の根っこやらなんやらややこしいところに
 挟まっとる。躰があらぬ曲がり方しとる
 ちょうどじーさんが事故ったっちゅう場所なんが気になったが、
 じーさんそのものも気になっとったんで、狸はほっといて
 旦那はじーさんの方に道の両側を見ながら戻った
 じーさんはおらんかった
 代わりにじーさんがしゃがみこんどったあたりに
 狸が倒れとった
 腹から腸がはみ出とった。息はもうしとらんかったが、
 躰はまだ温かかった
 旦那はじーさん狸を抱いてばーさん狸のところに戻った
 ばーさん狸をややこしいところから取り出して
 じーさん狸といっしょに埋めてやった
 
 どっとはらえ

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
364 :[]:2007/03/05(月) 23:53:21 ID:tjLttgnR0
 サングはん、すまんのう
 あんたのサクラの書込み見て思い出してしもうたから、
 連投悪いと思いながら、書込んでしもうた
 
 今じゃわしも立派な妖怪で、人間を困らせて楽しんどる
 サクラが咲いたら一緒に花見でもしょうな
 
 場所は違うても、サクラの下で一緒に酒でん呑めば
 異国の地でん、さびしーこともないやろう
 
 みんなも、一緒にやろうな
 
 サングはん、そのうちでええけん、知っとったら、
 パスタの上手なゆで方でん教えてくれると嬉しい


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