弐千七年正月拾日

幽霊は本当にいるのか
150 :自夜[]:2007/01/10(水) 09:29:56 ID:DTF3Fqfg0
 幽霊になってみれば判るけど、怖くなくなるから大丈夫

オカルトマニュアル
30 :[]:2007/01/10(水) 09:31:15 ID:DTF3Fqfg0
 なかなか、本題にたどりつかへんなぁ
 余所で遊んでるから、三次会になったら呼んで

前世物語
355 :自夜[]:2007/01/10(水) 12:38:40 ID:DTF3Fqfg0
 前世物語 第一部前世編 第二十六話 むじな その一
 
 逃げようとする加由の腕を掴み、引きずってその場を立ち去る。
 主のいない馬が帰ってくれば、何かあったと莫迦でも判る。
 深く、出来るだけ深く、気は焦るが私はやがて動けなくなった。足の小指
 が腫れ上がった。その晩は窪みを見つけ、加由を抱きしめて過ごした。躰
 の震えが止まらない。この手が人を殺めた。
 歩けるようになるまで加由が食べ物を取ってきてくれた。盗ってきたのも
 ある。生の蜥蜴の食べ方も教えてくれた。指で力一杯頭をはじき、気絶し
 たところを丸飲みする。
 「噛むと苦いからね」
 嫌な気分。悪阻の様。
 歩けるようになっても山中を彷徨った。他人の猟場に断りなしに入ると殺
 されても文句は言えない。三人の時は山は避けていた。今は違う。さむら
 いに見つかると殺される。
 夏の間は蛇、山鳥がよく獲れた。偶に獣が獲れると親子二人生肉を貪り食っ
 たた。火は熾せない。古兎のように用心深く二人で生きた。
 夏が過ぎる頃、私は利き腕にしびれを感じるようになった。
 
 つづく

前世物語
356 :自夜[]:2007/01/10(水) 12:41:01 ID:DTF3Fqfg0
 前世物語 第一部前世編 第二十六話 むじな その二
 
 秋になると山苺、あけびなどの果実が手に入った。利き腕のしびれは消え
 ず、獲物が獲れない日が続いた。たまの獲物は加由に全部に与えた。
 食べなければ体力が落ちる。判ってはいる。でも、獣は食べる気がしなかっ
 た。私は衰えつつあるのを感じていた。
 日が短くなり、木の皮が無残に食い荒らされるようになった。果物が無く
 なり、椎など木の実を渋いまま食べた。少しは冬を越すために蓄えなけれ
 ば。気持ちは焦るが、蓄えは増えない。
 その年、初めての雪が降り、私は自分の迂闊さに気付いた。
 ここは北斜面に当たる。じき、深い雪に閉ざされる。雪が積もる前に南斜
 面に移動しなければ。南斜面に行けば、冬の間でも少しは食べるものがあ
 る。
 峠は危ない。でも、とてもじゃない。この深い山々、山越えは無謀だ。
 雪が強くなる中、峠へ急いだ。途中越えれそうにない沢や崖も加由が押し、
 引き上げてくれた。
 何時の間にこんなに逞しくなったのだろう。でもまだ子供だ。今日の食べ
 物は盗ってくることが出来ても明日を生きる術は知らない。
 
 つづく

前世物語
357 :自夜[]:2007/01/10(水) 12:43:28 ID:DTF3Fqfg0
 前世物語 第一部前世編 第二十六話 むじな その三
 
 遅かった。峠はすっかり雪に閉ざされていた。それでも進む。寒い。冷た
 い。冬の魔物が襲ってくる。単衣ではあまりに非力だ。私は動けなくなり、
 加由を抱いて倒れた。こうやって抱いていれば加由は寒くない。
 寒い?寒くない。熱い。お腹が熱い。お腹には加由が居る。何故?
 白き魔物が私を狂わせようとしている。私は知っている。冬は寒い。雪は
 冷たい。狂う訳にはいかない。熱いはずがない。でも熱い。
 「おかしいね、雪なのにとてもぬくいね」
 「かかちゃ、ちっともぬくーない」
 楽しい。愉快だ。こんなに楽しいところだったら、もっと早くに来ればよ
 かった。白き魔物よ。私を狂わせるな。まだ、狂わせるな。
 「おかしいね、雪なのにとてもぬくいね」
 「かかちゃ、ちっともぬくーない」
 眼を開けているのに雪が見えない。加由のかかちゃ、かかちゃの声が遠く
 に聞こえる。あはははは、あはははは。そして私の意識に暗闇が降りた。
 私の骸にすがり泣き叫ぶ加由を私は上の方から冷たい目で見降ろしていた。
 きのえね(甲子)の年の冬、私は死んだ。
 
 第一部 完

前世物語
358 :自夜[]:2007/01/10(水) 12:46:22 ID:DTF3Fqfg0
 前世物語 第一部前世編 番外編 蛇足もしくは補稿
 
 今でも年に一度は私は村祭りのお宮さんを訪ねる。
 茶店の餅は娘達の大好物。初春の日差しを浴びて、旦那は美味しそうに杯
 を傾ける。帰りの運転は私らしい。
 日頃甘い物が苦手な私だが、この時だけは一個だけ餅を食べる。
 ここは、今ではすっかり御母堂の方の安産祈願で有名である。お礼参りの
 赤子を抱いた家族が何組か神殿で御祓いを受ける。
 神殿はすっかり変わってしまった。境内はあちらこちらに昔の面影を残し
 ている。ご神体でもある樹齢何百年かの楠。あの時もあった。
 この楠の元で春秋、酒を酌み交わしていた。
 「あんこが甘くなかったら、とーちゃんもたべれるのにねぇ」
 上の娘のなっちゃんが言う。下の娘のみぃちゃんが答える。
 「甘くなくても、うち、とーちゃんはお酒選ぶと思うな」
 昔はここのあんこはしょっぱかったんだよ。いつかこんなことを娘達に伝
 える日が来るのだろうか。来なくていい気もする。
 自夜の記憶は時代を超えて私に伝わった。この娘達には現自夜が直接体験
 したことを伝えれば充分だ。普通で充分だ。
 旦那は杯をお代わりし、私は口中の甘さを何とかするために煙草に火を点
 けた。
 
 おしまい

前世物語
359 :自夜[]:2007/01/10(水) 15:02:51 ID:DTF3Fqfg0
 ようやっと、第一部の終わりです
 
 第二部、書く気にはなってるんですが、どういう風に書くかで悩んでます
 幽霊の私を主人公にすると私の視点ですから
 
 加由が立った。座った。しゃがんだ。うんちした。
 
 みたいな記述だけになってしまいます。それはそれで斬新かもしれませんが
 
 まぁ、どういう風に書くかはもうちょっと悩ませて貰うこととして、
 それまでは、だらだらと幽霊とか妖怪の話でもしていきましょうかね
 
 もちろん、苦情、苦笑、質問など自由に書き込んでください
 
 あと、第一部は Web Site にうぷしました
 まとめ読みする場合は Web Site の方が便利かもしれません

前世物語
360 :自夜[]:2007/01/10(水) 15:05:22 ID:DTF3Fqfg0
 前世物語 業務連絡9 自夜がweb site開設?の疑惑 素直に言います。宣伝です
 
 http://anime.geocities.jp/ojiya1539/
 
 白き魔物があなたを狂わせる

石 油 の 正 体
114 :自夜[sage嘘八百です]:2007/01/10(水) 15:14:09 ID:DTF3Fqfg0
 >>112さん
 まぁ、古代から、地表にしみ出した石油を人間は利用してきた訳ですが、
 その燃やした時の光と臭いで魔除けとして用いられた例が多いです。
 だから、まぁ、むしろガクブルとは対極の存在ですね。

オカルト板住人ってうんこするの?
78 :自夜[sage]:2007/01/10(水) 15:16:39 ID:DTF3Fqfg0
 >>77さん
 まず、旦那を倒して階段を登ってきてください
 私は最上階で昼寝してます
 なお、途中で何があっても責任は取りかねます

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
119 :[]:2007/01/10(水) 15:59:44 ID:DTF3Fqfg0
 >>116 麒麟はん
 いつぞやは、うんちの件でありがとさん
 わしも年末雪女はんのせいで死にかけたけど、風邪はひかんかったな
 麒麟はんも聖獣やめて妖怪になりなはれ
 風邪ひかんようになるかもしれん。ええでぇ、妖怪は
 
 >>117 黒狐はん
 よろしゅうに
 わしもどっちかっちゅうと黒いけど、黒狸といわれたことはないなぁ

インターネットに関するオカルト総合スレ
8 :[]:2007/01/10(水) 16:43:09 ID:DTF3Fqfg0
 電脳網墓場っちゅうのがあってな、
 まぁなんぼか銭はらえば、頁がもらえて、どこからでもお参りできるっちゅうシステムや
 知り合いのじぃさんが、その墓買いよってな、まぁ親戚にurl知らせた訳や
 儂が死んだらこれに参ってくれればいいからっちゅうてな
 で、じぃさん死んでへんのに冗談で参った親戚がおったんや
 そしたら、次から次にお参りする人が増えてな、しまいには全然しらんやつまで
 参るようになったんや
 で、3回忌ばしょーっちゅうて本人生きとるのに掲示板まで作って盛り上がって
 じぃさんおこるやらあきれるやら
 香典まであったらしいからなぁ。まぁネットの運営費への寄付らしいけど
 じぃさん、どうせなら、本人によこさんかいっていうてたけどな
 今年、13回忌らしい。わしにも案内状来たわ
 本人の所にきたかどうかは知らんけどな
 じぃさんまだ元気でたまに行くと相撲の話とか、天気の話とかすんねんけどな
 ほんまはこのじぃさん、とうに死んどんちゃうかと思う時もある

前世物語
362 :自夜[]:2007/01/10(水) 16:47:38 ID:DTF3Fqfg0
 >>361さん
 官能小説ですか。ん〜、それもおもしろいかもしれないけど
 もし、官能オカルト小説長文連投したら、誰か書いてくれますかねぇ
 
 「田子作は加由のふとももに指を這わせ・・・まで読んだ」って

ちんちんをぶらつかせた生き物は
24 :[]:2007/01/10(水) 16:54:46 ID:DTF3Fqfg0
 ある種の家畜がそうやな
 雌だけが有用なやつ
 雄が生まれたら種用のを残してさっさと潰すん
 で、毎日とっかえひっかえセックスや
 立たんようになったら潰されること本人もわかってるから必死や
 で、そんなんを死後解剖するとやね
 からっぽらしいで。最後の一滴まで絞り出して生きようとしたんやなぁ
 あわれなもんや
 
 >>1さん 望みがかなうといいね

前世物語
364 :自夜[]:2007/01/10(水) 17:26:10 ID:DTF3Fqfg0
 >>363さん
 その「長文控えろ」ってのを書いたつもりが、実は内容に即したものだったら、
 かえって笑い者にならないかな〜ってつもりだったんですが・・・
 
 =3 の内容が濃いいと ウソ〜 になっちゃいますので気をつけましょう
 
 女性は小のつもりで大になっても、まぁ、平気ですが、男性は大騒ぎですね

インターネットに関するオカルト総合スレ
10 :[]:2007/01/10(水) 17:28:38 ID:DTF3Fqfg0
 そうそう、自分の死を自覚してなかったりするから、たちが悪いねん
 >>9さんも、時々鏡見たり、写真に撮られたりした方がええで
 向こうが透けて見えたら、要注意や

ちんちんをぶらつかせた生き物は
30 :[]:2007/01/10(水) 17:37:33 ID:DTF3Fqfg0
 わしもそうおもう

前世っていう概念、成り立たないんですが
195 :自夜[]:2007/01/10(水) 17:45:06 ID:DTF3Fqfg0
 >>191さん
 そうですか、私がアイドルや大物芸能人になれなかったのは、そういうわけでか

インターネットに関するオカルト総合スレ
12 :[]:2007/01/10(水) 18:29:56 ID:DTF3Fqfg0
 >>11はん
 仮想社会も実社会も人間なんてーのはそんなもんや
 出る杭は打たれるっちゅうやろ
 本人の努力も知らんと、妬み、羨み、そして何とか引きずりおろしたろ
 醜いこっちゃなぁ
 個人間でん、国家間でん、せやからな。戦争がなくならんわけや
 まぁ、普通の人はそれが判っていながらなんとかやっとんのんやろうけどな
 
 嫌やったら人間やめたらいいんや
 わしら、妖怪は何時でも貴方を歓迎しまっせ

前世っていう概念、成り立たないんですが
197 :自夜[]:2007/01/10(水) 19:25:09 ID:DTF3Fqfg0
 >>196さん
 こんなところでサインを求められるとは思いませんでした
 ttp://anime.geocities.jp/ojiya1539/jiyazou/2007011001.jpg
 はい、どうぞ
 
 Web Siteの方も宜しくお願いします

前世物語
365 :自夜[]:2007/01/10(水) 20:10:02 ID:DTF3Fqfg0
 前世物語 業務連絡10 自夜がweb site開設?の疑惑 2〜3日更新する予定はなかったのですが・・・
 
 http://anime.geocities.jp/ojiya1539/
 
 愛 それは甘い蜜 そして透明な罠
 
 をぉ、なかなか官能っぽくなってきたじゃないですか(期待しないでね)


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