弐千七年正月八日
幽霊は本当にいるのか
141 :自夜[]:2007/01/08(月) 09:21:20 ID:5qFt6w7O0
>>131さん
白夜さんじゃありませんが、代わって回答します。
妖怪の類の話はここではスレ違いかな、と思います。
「妖怪は本当にいるのか」とか立てて貰えばそちらで話してもいいですが、
たいして妖怪のことは知りませんので予めご承知置き下さい。
物語スレの方でもおいおい妖怪の話しますので、それまで我慢できるのであれば、
お待ち下さいです。
幽霊の定義
541 :自夜[]:2007/01/08(月) 09:30:34 ID:5qFt6w7O0
>>539さん
1行目:
離れられないと言うことはありません。私の場合ですが、空を飛ぶことも水の中を
行くことも地中を行くことも可能でしたが、たいていとぼとぼ歩いている感じで移
動していました。だから、猿の幽霊が一杯いるとしたら、木の上かな=山 と考え
た次第です。
2行目:
私が幽霊やっていた時代には動物園はありませんでしたので、判りません。
幽霊になるのは希な現象、人間に比べると動物霊になる確率は更に低い、
動物園の安定した生活に本人が満足しているなら残念は残りにくい、想定
される残念は「もっとひろいところで駆け回りたい」みたいなもんだと考えると、
幽霊になっても動物園には縛られない。こんなことを考えるとまず「非常に多く」
はあり得ないと思いますけどね。
3行目:
質問を貰う時に、そんな考えする人居るんだ、と感じることはありますが、
仰せのニュアンスでの気持ちになったことはありません。知らないことは
知らないと答えてますし。
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
104 :狢[]:2007/01/08(月) 10:10:47 ID:5qFt6w7O0
>>97 野良猫はん
本性隠すって言うか、日頃は人間から離れて暮らし、用があるときは人間に化けて
人里にいきまんねん
ここは化けんでも騒げるから楽しいわ
>きつねはん
きつねはんと猫はんとの会話、えらい詩的やね
わし一人、ガラ悪う感じるわ
まぁ、狐狸っちゅくらいやから仲良うしましょ(ってわしは狸やないけど)
【実践】鏡に向かって『お前は誰だ?』【実戦】
82 :狢[]:2007/01/08(月) 10:15:21 ID:5qFt6w7O0
(儂はうつらんかったけど)鏡に向かって「お前は死んだ」と言ってみた。
一回目で鏡が割れた。えらい出費や。
前世物語
338 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:22:35 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十二話 ろくえもん その一
ようやく落ち着いて、洞窟の外を見る。私の村が見える。いや、村だった
所。永田村だった所。近郷の、村々だったところ。遠くの港町あたり、空
が真っ赤。あの、沢山の人達。町の人達。彼らは逃げるところがあるのだ
ろうか。
洞窟の入り口あたりでどこかの村の長老がしきりに演説している。ここか
らじゃ遠くて聞き取れない。
「いよいよくるべきもんがーきたなー」
坊さん。いつの間にか私達のすぐ側に。旨そうに酒を飲む。
「何がおこっとると」
焼き討ち。東の馬鹿者共の襲撃。人家に火を放ち、逃げまどう村人を射殺
す、斬り殺す。真夜中の火事、焼け死んだ人も多いだろう。
「じゃぁ、ここにおらん人は」
「だめじゃろーのー」
洞窟には大勢の村人いるが、近郷の村々全体からするとほんの一握り。
ととちゃ、かかちゃ、おにちゃ、おねちゃ、おにちゃのきれいなよめさま、
そして、珠袋。
つづく
前世物語
339 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:25:45 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十二話 ろくえもん その二
一緒に逃げていたはずだが、いつはぐれたのだろう。矢がびゅんびゅん飛
んできたという。私は覚えていない。珠袋は射殺されたのだろうか。
「坊さん、私ら百姓殺したら、耕すもんおらんごとなったら、ここいら分
盗ってもしょうかたなかとじゃなか」
「それがーよー、やつらもひとがよーけおってよー、そいつらをとったと
こにいれるがー。このみずほのさとによー」
みずほ、瑞穂、たわわに米が実る様子、そのような豊かな土地の意味。
瑞穂。花に囲まれて埋められた娘。貴女はよかったね、みんなに送って貰
えて。ととちゃ、かかちゃ、おにちゃ、おねちゃ、おにちゃのきれいなよ
めさま、珠袋。だれも埋めてくれない。だれも送ってくれない。
「この先どうなると、もっと逃げると」
ここは村から目と鼻の先。馬鹿者共から隠れて暮らせるとは思えない。
「逃げるとはここまでたい」
火袋、どういう意味?
「盗られたもんは取り返す」
「あんた、本気?」
つづく
前世物語
340 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:28:20 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十二話 ろくえもん その三
焼け残った家は一軒もない。氏神様も焼けた、祠の森もやけた。田畑は多
少踏み荒らされているが、大方無事。生き残った者はいない。骸は放たら
されたまま。馬鹿者共は永田村に若干いて、時々馬で近郷を見回る。北の
方は馬鹿者共が多く行くことは出来ない。
様子見に出た若衆の報告。全滅。皆がっくり肩を落とす。
港町の方の様子を探るため、暗くなるのを待って洞窟を出る。私ともう一
人の若衆。火袋は強そうに見えるので落選。体中に糞尿をまぶし、乞食に
化ける。これはたまらない。青年の気持ちが判る。他にも何人か、別の方
向の様子を見に洞窟を出る。
小川や畦沿いに獣のように進む。暗いうちに港町に、港町だったところに
潜入する。脇に手刀一つ。見つかった時の自決用。
明るくなって、港町がすっかり変わってしまったのを見る。何軒かは焼け
残っているが、多くの家が燃え屑になった。焼け出された人々があちこち
で力無くへたり込んでいる。私らとたいして変わらない姿。乞食の扮装は
正解だったようだ。
ぶらぶらしててもさむらいに誰何されることはなかった。
第二十三話へつづく
前世物語
341 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:31:40 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十三話 きねのこ その一
私らはぶらぶらと、何気ない様で町はずれの川に向かう。川の向こうは役
所のあるさむらいの町。乞食が入れるとは思えないが、川向こうの様子見
くらいは出来る。
川の中の洲は昔からの処刑場。今も何本もの磔台。さむらいが磔になるこ
とはない。町や村の人々の斬首に値しない罪状の死罪、それが磔。
「ずいぶん磔られとる。馬鹿者共に立てついとるということたい」
乞食の相棒が囁くように言う。
「むこうのは港町の町役、港の人夫頭もおる。大分、恨まれとった連中じゃ、
こりゃ、讒言されたとやな」
町役、人夫頭、私は顔を知らない。知っているのは一人だけ。すぐ、気付
いていた。
「ありゃ希人か、ほら、村に来る。間者やったんかなぁ」
「したら、坊さんも間者やから、前、捕まったと?」
「どうかなぁ、希人と仲よかったけどなぁ、半々かなぁ」
見回りのさむらいが見える。乞食の二人は河原におりて、濁りきった水を
飲むふりをする。こんな水、飲めたものじゃない。
つづく
前世物語
342 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:34:15 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十三話 きねのこ その二
「町はいかんごたあ、全然まとまっとらん。みんな乞食たい」
洞窟に戻って報告をする。もう外は暗い。外に火が漏れないよう注意して
焚いている松明の明かりにゆらゆらと照らされている村人は赤鬼の顔。
「山向こうは?」
「逆に手ぇ貸せち言われた」
失望する赤鬼達。永田村には砦が築かれているという。お宮さんの方に行っ
た連中は子の刻を過ぎても戻ってこなかった。
「このまま隠れとってもいずれ狩り出されろー、狩り出されんでん、いつ
かは米も尽きろー、そげんなったら、獣にでんならな生きていけん」
「わしらだけでん、やらなぁいけんやろうのう」
「やるなら早うやらんと、砦が出来上がったら歯がたたん」
話は纏まった。翌日から武器造りが始まった。木の枝から槍を造り弓矢を
作る。木を切って固くするために乾かす余裕はない。枝の槍など一人二人
殺ったら終わりだ。それでも無いよりはまし。武器になる農具を持ち出す
時間は無かった。頼りになるのは柔らかい槍に弓矢、そして手刀。
そして、待ちに待った冷たい雨の夜が来た。雨は足音を消してくれる。
つづく
前世物語
343 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:37:46 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十三話 きねのこ その三
幼い子供達、腰の曲がった年寄りを残して、私らは走った。男も女も走っ
た。小川を飛び越え、田畑を突っ切り走った。時間が勝負だ。一気に永田
村の砦を落とし、武器を奪う。これしか勝ち目はない。
村の入り口が見えるあたりで身を屈めて遅れた者を待つ一群。ようやく追
いついた。息が苦しい。こんなに走ったのは生まれて初めて。
砦は静まりかえっている。まだ気付かれていない?やれるかもしれない。
息が整わぬうちに、黒影の一人が手で合図する。唾を無理矢理に飲み込ん
で、立ち上がる。
ひゅん。
黒影の一人が奇声を上げ、両の手を宙にかざし、そして仰向けに倒れる。
ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん。
額を射抜かれ、ぎゃっとぶっ倒れる乞食の相棒、腰に矢を刺して、泥の
中で悶絶する若衆。いち早く逃げ出す坊主、続く若衆。総崩れ。
「わしゃぁ、ぼうずじゃぁ。さいごぉにぃみなをとむわなーいかんのじゃぁ」
自分だけ助かる気か。私は立ち止まり、弓に矢をあてぎりぎりと絞る。
一矢報いてやる。
第二十四話へつづく
前世物語
344 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:41:57 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十四話 やぶぎつね その一
雨で滑った。弦から外れた生木の矢は力無く泥田に落ちた。私らの夢が地
に落ちた。
唸りを立てて、矢が頬の側を飛んでいった。そして衝撃。撃たれた。ここ
で死ぬんだ。まだまだ生きていたい。もうこれでいいや。加由はこの先、
誰のお乳を飲むんだろう。
泥田の中で気が付いた。疲れてはいたが、撃たれた気配はない。躰は動く。
隣にうずくまる黒影。火袋。肩から血。撃たれたのは火袋。幸い矢は掠っ
ただけ。それから又走った。何度も転げながら。今度は逃げるために。又、
逃げるために。
「ここは捨てんばいかんのう」
どこかの村の長老が言う。私らの存在を知った馬鹿者共はきっと狩りだし
にくる。皆、出来るだけ荷物を持った。全部の米は持てない。峠は使えな
い。険しい山中。這って登らなければならない。加由は急造の篭に入れ私
が背負った。太古の昔、あの女性がしたように、同じ山を越える。
女性は勝軍、私らは負軍。こんな形でおにちゃ達が行った、子供の私が夢
見た隣の国に行くとは思わなかった。私らの郷は二度滅んだ。
つづく
前世物語
345 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:45:59 ID:5qFt6w7O0
あれ? 計算が合わない・・・ と思ったら、勢い余って、明日の分までうぷしてしまいました
まぁ、ええや。明日の分、全部うぷしときます
前世物語
346 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:48:50 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十四話 やぶぎつね その二
最初のうちは作物を盗んだり行き倒れの荷物を失敬したり。日々減ってい
く米、飢餓の恐怖に耐えきれず、たまに通りかかる生きている旅人を襲う
ようになった。
逃げた先の国も馬鹿者共に盗られ、ここも安住の地ではなくなった。私ら
は、より遠くに逃れる者と、洞窟に残した米に頼る者とに別れた。それま
でに何人も死んだ。
今度の山越えでは加由はおんぶ。もう重い。洞窟の米は無事だった。
減り続ける米、男衆は酔っぱらうことが多くなった。猟に出るのは女が多
くなった。このままでは冬を待つ間もなく立ちゆかなくなる。
洞窟で私は怒っていた。酔っぱらうだけの男衆を詰っていた。男衆はしょ
ぼくれて聞いていた。女衆は顔を背けていた。
翌日、私ら親子三人は洞窟を出た。何組かの家族も出た。当てがある訳で
はない。やがて、ばらばらになり、三人だけになった。
私らの夢が地に落ちた日、一番に逃げた坊さんは洞窟に帰ってこなかった。
やはり、どこかの間者だったのだろう。坊さんが讒言したに違いない。今
度会ったらぶっ殺してやる。そうでも思わないと気力が湧かない気がする。
つづく
前世物語
347 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:51:54 ID:5qFt6w7O0
前世物語 第一部前世編 第二十四話 やぶぎつね その三
少しでも多くの物を恵んでくれる所を、出来れば猫の額でもいいから耕せ
る田畑を、そんな都合のいい望みを持っていた。
現実は甘くない。本物の乞食だ。物乞いで、少しでも食べ物を手に入れれ
ればましな方。いつ果てるともない放浪の旅。歩けばそれだけ腹が減る。
どこをどう歩き回ったか判らない。同じ所をぐるぐる回っていただけのよ
うな気もする。
夏が来て、秋が来て、冬が来て、春が来て、これをもう一度繰り返すまで
親子三人なんとか生きてきた。
加由ももう四歳。なんでも食べる。私らは煮炊きしても顔をかしめないと
食べれない芋虫や、蚯蚓、蛭、生で食べる。美味しいのかい?美味しいっ
て何?そう。加由は米の味をしらない。海の魚の味を知らない。餅の味を
知らない。
百姓だけの国をつくるんだ。火袋は夢を捨てていない。夜、星を見ながら
夢を語る。
「また出来もしないこと言って」
それでも火袋の語る夢が好きだ。私も夢を見ていたい。
第二十五話へつづく
前世物語
348 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:56:58 ID:5qFt6w7O0
>>336 まんぼうさん
どうもです。
風景などの描写は、一応体験記なので記憶を追っかけながら書いています。
フィクションだと、なかなかこうはいかないので、そういう意味では楽ですね。
早いもので、あと二回で最終回です。よろしく。
前世物語
349 :自夜[]:2007/01/08(月) 10:59:48 ID:5qFt6w7O0
>>337 まぐろさん
お久しぶりです。って、ちょいとまぐろさん。相談スレ、落ちてます?
再開する時は、教えてくださいね。
今後とも、物語スレ、宜しくお願いします。
手塚治虫
11 :狢[]:2007/01/08(月) 11:02:35 ID:5qFt6w7O0
先生、どうしても先生が描くような手がかけません。気が付いたら指を5本描いてます。
先生、助けてください。
【驚愕の】アキバ系の童貞を奪うと…【都市伝説】
32 :狢[sage]:2007/01/08(月) 11:32:12 ID:5qFt6w7O0
>>31さん
帝国陸軍情報部第3課ごとき新しいネタではないわい
A-10賛美のコピペでも見て勉強し直しなはれ
霊視します
9 :狢[]:2007/01/08(月) 14:18:41 ID:5qFt6w7O0
お願いします
狸の野郎から臭いをとってください。臭くて臭くて
オカルトマニュアル
23 :狢[]:2007/01/08(月) 15:04:38 ID:5qFt6w7O0
うぁぁ、おもろそ
で、キャンドルサービスやらケーキ入刀やら
友人有志のテントウ虫のサンバは何時やねん?
霊視します
24 :狢[]:2007/01/08(月) 15:08:46 ID:5qFt6w7O0
今は無理でっか
じゃぁ、もうちょっと我慢しますわ。
ちょっと聞きたいのですが
6 :狢[]:2007/01/08(月) 17:09:12 ID:5qFt6w7O0
人の命が重いという風潮じたいが誤りやから
どーでもええ
オカルトマニュアル
25 :狢[]:2007/01/08(月) 18:34:24 ID:5qFt6w7O0
じゃぁ、新郎のもてなそうな友人の妙に節つけた乾杯は?
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
106 :狢[]:2007/01/08(月) 19:52:42 ID:5qFt6w7O0
>きつねはん
こちらこそ、よろしゅーに
仲間ねぇ。きつねはんはまだええですよ。お宮さんやモン
こっちの仲間は金玉さらして飲み屋の前でっさかい
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
108 :狢[]:2007/01/08(月) 20:32:55 ID:5qFt6w7O0
>雪女はん
なんや、週末やっと正月休みやゆーとったんに
もう仕事しとんのんかいな
人間はまた休んどんねんぞ
人間より働いてどないしまんねん
あ、やめて、頭上に低気圧なんて
てー気圧だけは堪忍しておくんなさいましぃぃぃ
オカルト板住人ってうんこするの?
76 :自夜[sage]:2007/01/08(月) 22:34:36 ID:5qFt6w7O0
>>74さん
旦那を倒してから来てください。
( ゚Д゚)<とにかく何かを叫んでみるスレ 45
4 :狢[]:2007/01/08(月) 22:43:02 ID:5qFt6w7O0
( ゚Д゚)<幼女が喰いたいぞ!!
前の日に逝く
次の日に逝く
ほげたらもどる
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