弐千六年拾弐月弐拾五日

前世物語
156 :自夜[sage]:2006/12/25(月) 18:55:48 ID:06vySfY60
 昨日はお休みしました。すみません。何とか1日1話のペースは保ちたいと
 は思っているんですが・・・
 前回最後の方、「なかのおちちゃが私の髪を」って何でしょうね。
 「なかのおにちゃが私の髪を」に訂正します。
 
 >>153さん
 読んで頂いてありがとうございます。ネット可能な病院なんですか?うら
 やましいですね。私が入院してた病院は駄目でした。もっとも目の病気だっ
 たんで、PCも触れなかったんですが。手術前後の検査やらなんやらで忙し
 いときはともかく、あとはひたすら退屈だったのを思い出します。
 やっぱり、先行きの不安があるものだから、気が付くと同じことをぐるぐ
 る考えていたりして。他人からは「ふてぶてしい患者」とみられていたよ
 うですが・・・・・・
 何はともあれ、このスレが>>153さんの少しでも気分転換になれば幸いで
 す。
 
 >>154さん
 いままでおつきあい頂きましてありがとうございました。
 
 >>155さん
 なんとか、続けたいと前向きにはなってるんですがねぇ。

前世物語
157 :自夜[]:2006/12/25(月) 18:59:08 ID:06vySfY60
 前世物語 第一部前世編 第六話 坊主の章その一
 
 なかのおにちゃが居なくなっても生活は変わらない。
 雪が降る頃になると野良作業はほとんどなくなり、村人は家内で過ごすよ
 うになる。農機具の手入れ、藁細工、着物の修繕、木の腕造り、やること
 は多い。
 子供達は元気だ。雪が降ろうと外で遊ぶ。雪ならではの遊びもある。
 吹雪くとさすがに外では遊べない。そんな日はかかちゃや大きいおにちゃ、
 おねちゃから昔語りなどを聞いて過ごす。いろんな話を聞いた。今に伝わ
 る話もある。
 主人公の名前は嶋子、丹後の国は人。ある日釣りに出かけ、乙姫の化身で
 ある七色の亀を釣り上げる。乙姫に姿を変えた亀は嶋子を誘い、蓬莱島で
 嶋子は夢のような三日間を過ごし、故郷に帰る。故郷の様子はすっかり変
 わり、既に三百年過ぎ去っていたことを聞かされる。嶋子はその地で死ぬ
 まで一人で暮らす。
 私が聞いた話に亀を虐める子供や竜宮城は出てこない。玉手箱もない。
 丹後の国、宇良神社に伝わる話によく似ていることに気付いたのは最近の
 こと。
 
 つづく

前世物語
158 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:01:53 ID:06vySfY60
 前世物語 第一部前世編 第六話 坊主の章その二
 
 隣村の物知り坊さんもよくいろいろな話をしてくれる。
 この国の生い立ち。どろどろの海から矛を突いて垂れた滴が固まって出来
 た大八州。いろいろな神様をお産みになった神様の話、乱暴者で神様の国
 から追い出された神様の話、その神々の子孫が日向の国から東に旅立ち、
 今の天皇様になった話。天皇様と呼んでいたか、天子様と呼んでいたか、
 そのへんの記憶は曖昧。
 それから、海の向こうまで天皇様の軍勢が攻めに行った話、海の向こうか
 ら異形の軍勢が攻めて来た話、今で言う歴史の授業。
 そう、後の学校や寺子屋などなかったが、その寺が私らの学校代わり。
 歴史だけでなく、読み書き算術も坊さんから教わった。
 仮名は今よりも種類が多い。今で言う変体仮名。当時は普通に使っていた。
 今でも店舗の看板などで時折見かける。
 片仮名は今と同じ。仮名だけでなく、漢字も教わった。ととちゃ、かかちゃ
 も普通に読み書きは出来る。ただ、氏神様のご神体の古代の文字。これを
 教わることはなかった。総領にだけ教えていたのだと思う。
 算術は数の数え方から始まって、物の量り方、年貢の計算。
 
 つづく

前世物語
159 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:05:59 ID:06vySfY60
 前世物語 第一部前世編 第六話 坊主の章その三
 
 年貢の計算は百姓にとって一番大切な算術。役人はすぐ年貢の量を誤魔化
 そうとする。余分にとった分を自分の懐に入れるため。だから百姓は年貢
 の量くらい自分で計算できなければ駄目だという。
 なぞなぞみたいな問題も出される。今で言う鶴亀算。出てくる動物は雉と
 猪。鶴亀が目出度い生き物だと言うことは知っていた。鶴は冬に北からやっ
 てくる美しい鶏。亀は小川にいる小さい物しか知らない。海には手足が鳥
 の羽のような形をして、人が乗れるくらいの大きい亀がいるというが、想
 像もつかない。だから、嶋子が釣り上げた亀も私らの頭の中では掌に載る
 くらいの亀。とても万年生きるとは信じられない。
 雉と猪はなじみ深い動物。夕餉に出てくることも多い。子供達は競い合っ
 て雉猪算に取り組む。寺の庭は子供達が小枝で書く計算式で瞬く間に埋め
 尽くされる。
 坊さんの口癖は「じんせーむなしーもんだ。はかねーもんだ」。合戦話の
 あとは必ずこの言葉で締めくくる。雪が溶け、大地が緑に覆われる頃になっ
 ても目を閉じてしみじみとこの口癖を言う。
 この坊さんから仏様の話を聞いた記憶はない。
 
 第七話へつづく

幽霊の定義
489 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:15:11 ID:06vySfY60
 >>483さん
 ボラギノール
 
 
 
 
 嘘です。年に4回は通院しなければならない身ですが、処方されている薬はありません。
 常用薬はサロンパスです。

オカルト板住人ってうんこするの?
46 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:16:30 ID:06vySfY60
 >>44さん
 普通に、うんちくさいです。

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
59 :[]:2006/12/25(月) 19:20:10 ID:06vySfY60
 もう、なかまはおらへんのか? あげるぞ、ごるぁ

オカルト板住人ってうんこするの?
48 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:28:45 ID:06vySfY60
 赤ん坊のうんちはうんちくさくない。
 飯を食いだして、うんちがうんちくさくなって、堕落して人間になるのです。たぶん。

人生相談 オカルト相談
292 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:38:57 ID:06vySfY60
 唐揚げ
 
 
 とワインで今上天皇のご生誕を祝ったのが一昨日。今日はビールとざるそばで、
 名君大正天皇を偲びます。今日も相談事はありません。あ、ひとつあった。
 明日は旦那の誕生日ですが、飲み物と食べ物は何が良いでしょうかね?

幽霊の定義
491 :自夜[]:2006/12/25(月) 19:45:22 ID:06vySfY60
 >>490さん
 幽霊に? それなりにありますよ。
 ただ、幽霊になるきっかけとなった死ぬ瞬間の念(後ろ髪引かれるような感覚)以外
 は感じても執着はないですね。だから割とぼーっとしている。
 念に対する執着は凄いですよ。何百年も皿をかぞえ続ける幽霊さんもいます。
 私の場合は数年でどうでもよくなっちゃいましたが。


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