弐千七年拾月弐拾日


幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
423 :自夜[]:2007/10/20(土) 07:51:08 ID:b5ObZd730
 >>392さん
 
 問:自夜さんと狢さんどっちが本当のあなたなんですか?
 答:次のうちのお好きなものをどうぞ
 
   ・気分で使い分けてる
   ・実は別人
   ・二つとも架空のキャラで、本体はチビデブハゲの窓際サラリーマン
   ・実はまだ幽霊をやってる
   ・実は本物の妖怪
   ・盛り蕎麦大好き

幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
427 :自夜[]:2007/10/20(土) 08:48:54 ID:b5ObZd730
 >>426の影さん
 ビールは瓶より缶の方が好きです
 ちゃんと瓶の取り扱いをしてくれていたなら、瓶の方が本当は美味しいんですけどね

幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
428 :自夜[]:2007/10/20(土) 08:50:58 ID:b5ObZd730
 さて、改めまして、おはやう
 
 前スレ>>782のつづきになります
 
 発端: 自夜だったら、神や妖怪、妖精から幽霊に移り変わる様子を詳しく説明してくれそうだな。w
 前回のおさらい:死んだものは害を為し、偶に生き返る
 
 お話は、大体年代的には中期から後期の石器時代、対象となる生物の学名は"Homo sapiens sapiens"、
 これらのうち、ヨーロッパに分布していた種族はクロマニヨン人などと呼ばれていますが、
 "Homo neanderthalensis"、すなわちネアンデルタール人が現代人の直接の祖先でないことが
 明らかになっていますので、まぁ中期石器時代くらい(だいたい十万年前)から話を始めています
 ちなみに前期石器時代はまだ"Homo sapiens sapiens"は登場していません
 
 さて、当初狩猟採集生活を行っていた彼らは、定住というものをしていませんでしたが、
 原始的な農業、すなわち、実のなる木の栽培を始めるようになり、ある程度の期間定住するようになります
 ちなみに農業の出現は進化の結果ではなく、道具の進化による狩猟効率の向上がもたらした
 資源の枯渇(例えばマンモスなどの絶滅)の結果、やむなく出現したのですが、本題じゃないのでおいときます

幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
430 :自夜[]:2007/10/20(土) 08:52:31 ID:b5ObZd730
 さて、一定期間とはいえ、定住するようになって神話が進化します
 初期の神話はだいたいその部族(あるいは家族)の歴史を伝え語ったものですが、定住により夜の団欒の時間
 を有するようになると、その神話に創作が加わるようになります
 物語としての神話の発生です
 加えられた要素は自然の驚異の擬人化(若しくは神格化)とか、他の生き物や物の擬人化神格化で、
 これらがより洗練された形態になると、アニミズムと現代呼ばれている信仰形態になります
 相変わらず死者は生者に悪さをするものという認識は変わりませんが、そこに魂の概念はありません
 しかしながら、アニミズム、すなわち他の生き物や物になんらかの意志があるという概念から、
 自分の肉体とは別に意志、すなわち独立した魂があるというおおまかなイメージが出来てきたのも
 このころです
 
 なお、住める地方によって、栽培出来る木の種類は違いますし、アニミズムの対象となる生物や物も違ってきます
 また、定住の理由として、組織的な漁の開始に伴う基地としての漁村の誕生など、栽培とは異なる
 理由によるものもあり、その結果、アニミズムや魂のイメージに地域性が出てきます

幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
432 :自夜[]:2007/10/20(土) 08:54:07 ID:b5ObZd730
 定住の他の側面として、死者の肉体の取り扱いにも変化が出てきます
 狩猟採取で、定住しなかった時代は、自分で狩猟採取が出来なくなった老人や病人は
 群れから置いていかれ、そこで死を迎えることとなります
 ある程度定住するようになると、目の前に躰の不自由な老人や病人がいるわけですから
 放っておくわけにはいきません
 これらの弱者のために健常者は余計な労働を強いられるようになります
 それはいいとして、これらの弱者が死ぬと、目の前で腐り始めます
 "Homo sapiens sapiens"は動物の中ではかなり大型ですので、その腐った影響も
 大きく、単に悪臭だけでなく病気の発生の元にもなります
 則ち、それまでの概念的な死者は生者に害を為すという認識が実際に起こる訳です
 
 その対処法として、死体を処理することを行うようになりますが、
 その方法としては遠くに捨てに行くとか、焼いてしまうというのもありますが、
 住んでる地方によって適不適はありますが広く採られた方法は埋めてしまうというものです
 臭い者には蓋をするという訳ですね、ということで、つづきはまたそのうち
 
 今回のおさらい:定住するようになって、臭い者には蓋をするようになった

幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
433 :自夜[]:2007/10/20(土) 08:59:29 ID:b5ObZd730
 >>431の影さん
 江戸時代の江戸っ子が、世界で一番怪談好きだったと思います
 幽霊の(私から言わせると)誤ったイメージは全てこの時代に形成されています
 (もっとも江戸時代に花開いた文化のほとんどは、室町時代初期にはその芽生えが確認出来ますけど)
 
 長い戦乱が終わって平和になると、ろくなことをしないというのは日本人の習性なんですかね

幽霊は本当にいるのか26(いないのか)
449 :[]:2007/10/20(土) 10:56:38 ID:b5ObZd730
 >>445の影はん
 妖怪に礼言うと、連れてかれるでぇ〜



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