弐千七年参月参拾日
「前世の記憶がある人集合」スレ
の件は、参月弐拾九日の所に書いてます
世の中、変な人が多いですね
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
401 :狢[]:2007/03/30(金) 16:43:38 ID:9IJ/Kepm0
>>399はん
まぁこのスレにも河童はんは来とらんから、その可能性は否定せんけどなぁ
そんなことはどーでもええねん
このスレはやなぁ、あんたみたいな迷い込んできた人間を化かしたり、
困らせたり、喰うたりするっちゅうのが主旨やねん
>屍はん
どうやろう、この御仁、今宵の花見の肴になるやろうか
わしはいまんとこ食材に困っとらんから、好きにしてええでぇ
前世物語 弐
226 :自夜[]:2007/03/30(金) 18:29:09 ID:9IJ/Kepm0
あのねぇ、おばちゃんじゃなく、おねいさ・・・・・・いえ、何でもありません
楽しみ方はそれぞれですので、好きに楽しんでいって下さい
えっと、明日の土曜日はこれないかもしれません。明後日の日曜日はこれませんです
前世物語 弐
227 :自夜[]:2007/03/30(金) 18:32:17 ID:9IJ/Kepm0
前世物語 第二部乱世編 第三十三話 相討 その一
侍が刀を抜き、草むらに斬りかかる。
がきん。鋼と鋼がぶつかる音、悲鳴、喧噪。
私は懐の小石を他の侍共が隠れていると思しき藪に、林に、そして小屋の
屋根に投げる。
広がる喧噪、そして明らかに肉を断ち切る音。
「ぎゃぁぁぁ」
「静まれ、静まれ」
頭格の侍が小屋の前に顕れ叱責する。もう影でしかない。
徐々に静まる喧噪。
「集まれ」
わらわらと小屋から、草むらから、藪から出てくる。ざっと三十人。半分
は雑兵。
怪我人は腕をやられたようだ。雑兵の一人が手当をする。
侍が数人小声で相談する。二人一組で付近を捜索することに決めたようだ。
残りは小屋の前で円陣を組み、守りの姿勢。
捜索組が私の木の元を通る。無駄無駄。そんな所には野鼠一匹いない。
つづく
前世物語 弐
228 :自夜[]:2007/03/30(金) 18:34:14 ID:9IJ/Kepm0
前世物語 第二部乱世編 第三十三話 相討 その三
酒をぐいと呑み、乾肉をいくつか取る。洞窟の中は心地よいが、出口を塞
がれると万事休す。私は洞窟を出て山の峰に向かう。肌寒いが、四方に視
界が開けている方が安心できる。
峰に着き、適当に下草で塒を作り、横になる。
星空を見上げながら、乾肉を囓る。酒も持ってくればよかった。
小屋の連中はさぞかし腹を空かせ、喉を渇かし、不安に震えているだろう。
伝令はまだか、本隊からの指示はまだか、交代はまだか、いつまで張り付
いていなければならないのか。
小屋の連中は長持ちすまい。さて、本隊はどう動くか、山向こうの部隊は
どう動くか。
なるようにしかならない。そう思うと、気が楽になり、私は眠りに落ちた。
翌、暗いうちに目を覚まし、昨夜の残りの乾肉を食べる。
山向こうは変化はない。私は小屋に引き返す。
再び木に登り、小屋に近づく。再び侍共が小屋の前で相談している。
雑兵共は寝穢くへばり込んでいる。一睡も出来なかったのだろう、皆、動
きが不自然だ。
第三十四話へつづく
前世物語 弐
229 :自夜[]:2007/03/30(金) 18:37:51 ID:9IJ/Kepm0
前世物語 第二部乱世編 第三十三話 相討 その二
この暗さではたとえ見上げても私を見ることはない。そこまで気が回らな
いのか、二人とも上を見ようとしない。
小一時間の捜索が空振りに終わり、捜索組が円陣に加わる。再び相談。
伝令を出して、再度待ち伏せ態勢を採ることに決したようだ。
約半分が小屋に入り、残りが草むらに隠れ、一人が小屋を後にする。
怪我人は小屋に引き入れられたようだ。
連中は糧食を持っていただろうか。雑兵はいくらかは持っていただろう。
侍はどうか、持っていなかったに違いない。いずれにしても、煮炊きせず
に喰えるものはさほどなかろう。そして、小屋の中には僅かしか食料はな
い。水も酒も知れた量。
暗闇でも目を閉じて、気配を探る。伝令の気配。孤独、不安。そして、唐
突に消えた。
連中の飢えに付き合う義理はない。私は用心深く木の上を移動し、小屋か
ら充分離れたところで降りる。
食料庫の洞窟に遠くから石を投げ入れた上で気配を探る。何もない。
乾肉が幾つかと、酒が少々無くなっている。おにちゃだ。
つづく
前世物語 弐
230 :自夜[]:2007/03/30(金) 18:40:47 ID:9IJ/Kepm0
嗚呼、ついにやってしまった。お間抜けな私をどうぞ罵って下さい
その上で、
>>227
>>229
>>228
の順番でお読み下さい。うつだしのうもういっかい・・・
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