弐千七年正月弐拾七日
前世物語
623 :はるひ[sage]:2007/01/27(土) 00:49:30 ID:e05JN6MC0
>>622
何時間遅れたと思ってるの
見る価値もなしね
自殺ぅ?
相変わらずセンスのかけらもない
せめて、
こ
こ
で
自
慰
くらい、おちゃめしなさいよ
出直しっ
以上
前世物語
624 :自夜[sage]:2007/01/27(土) 00:53:23 ID:e05JN6MC0
前世物語 第二部乱世編 第八話 その一
水くみが終わるとさむらいは一人で出かけた。何処にとは言わない。
私に与えられた仕事は掃除、薪割り。
金目の物でも私が盗って逃げると考えなかったのだろうか?
金目の物。無い。
狭い小屋。二間四方もないだろう。入り口から炊事場に続く土間、中央に
囲炉裏がある板張りの間。壁には簑、毛皮、さむらいの服、大工道具、猟
に使うと思しき私が知らない道具。炊事場の横は外から入る物置。
物置を開けて驚いた。刀、刀、刀。何本あるのだろう。大刀だけで十本は
下らない。それに槍。奥に立て掛けてあるのはさむらいが使う弓だろうか、
これも何本かある。そして、足下には書物の山。本という物を見るのは生
まれて初めて。
板張りの間の壁の埃を払い、床を掃く。炊事場の汚れをボロ切れで拭い去
り、鍋を洗う。物置も埃を払ったが、刀や書物を一度全部外に出さないと
とても綺麗になりそうにない。
今書物を外に出すと、雪で濡れる。春にならないと駄目だとあきらめる。
掃除が終わった頃、午の刻を告げる寺の鐘の音が遠くで聞こえた。
つづく
前世物語
625 :自夜[sage]:2007/01/27(土) 00:56:37 ID:e05JN6MC0
前世物語 第二部乱世編 第八話 その二
湯漬けの飯と塩菜の昼餉。乾肉も少し頂く。一人でするいただきます、い
ただきました。考えてみれば、一人で喰うのも生まれて初めて。
昼餉をすませ、再度炊事場を方付けて斧を探す。なかなか見つからない。
物置の刀を動かしもしたが、ない。土間、板張りの間、炊事場、小屋の周
り。さんざ探したがない。
なんのことはない。薪の上にあった。雪が斧を隠していた。
既に輪切りにしている木を立てて斧を振り下ろす。ほんの少ししか斧は木
に食い込まない。薪割りも初めて。父が農家の下働きで薪割りをしていた
のをぼんやりと思い出す。躰が大きかった父は一振りで造作なく木を割っ
ていた。力を入れて斧を振り下ろす。刃先が斜めに当たり、輪切りの木と
斧を弾き、私も飛ばされる。
難しい。
力を抜くと、木は割れない。力を入れると弾かれる。
どうにかこうにか三つの輪切りを薪にした時、さむらいが戻ってきた。
「小僧、下手だな」
むかついたが、本当のことだ。言葉が返せない。
つづく
前世物語
626 :自夜[sage]:2007/01/27(土) 01:00:32 ID:e05JN6MC0
前世物語 第二部乱世編 第八話 その三
「まぁ、初めてだとそういうものかもしれん。貸してみろ」
斧を私から奪ったさむらいは、両膝をついて、輪切りに正対する。
さむらいは、片手で斧を持ち、高く上げる。そして、力を込めることもな
く、すっ、刃先が輪切りに吸い込まれ、輪切りは半割となり、両側に静か
に倒れる。
「力は要らぬ。木の弱いところに当てればよい。まぁ、徐々に上手になれ
ばよい。今宵の分はこれでよかろう。小僧、中に入れ」
小屋の中にさむらいに続いて入る。
「ほう、綺麗になるものだな」
さむらいは小屋のあちこちをのぞき見る。
「見かけはともかく、小僧、さすがは女子だな」
知ってはいたのか。
「これから、掃除も小僧の係だ。毎日する必要はない。あまりに綺麗すぎ
ると落ち着かぬ」
さむらいは持っていた包みを開けた。
真新しい硯、墨、筆、そして紙の束。
第九話へつづく
前世物語
627 :自夜[sage]:2007/01/27(土) 01:16:06 ID:e05JN6MC0
さて、いつぞやは、みなさん、騒動に巻き込んでしまって申し訳ありませんでした
大東亜戦争最後の日、多くの部隊はこの日初めて玉音放送により敗戦を知らされた
ようです。その日の朝、飛び立って帰ってこなかった機もあったそうで
多少の混乱はあったようですが、陸海軍大本営からの命令が届くにつれ、殆どの部隊
で整然と武装解除、戦場単位での停戦文書の調印、部隊の投降が行われたそうです
もちろん、連絡が行き届かず、その後も数十年戦争をやっていた部隊もありましたし、
北の戦場では侵略への対抗として戦争が継続されたことも知っていますが、整然と
矛を収めた姿は多くの連合軍の将兵の驚嘆を呼んだそうです
普通の戦争は正規戦終了後にゲリラなど非正規戦をするのだそうです。昨今の中東を
初めとした情勢をみていると頷けるものがあります。それを考えると、戦争の是非は
ともかくとして、整然と矛を収める行為は、我が民族の誇りのひとつではないかと思
います
>>517の私の書き込み以降の状況を見ながら、私はそんなことを考えていました
みなさん、ありがとう
そして、やっぱり、ごめんなさい
前世物語
629 :はるひ[sage]:2007/01/27(土) 01:25:47 ID:e05JN6MC0
>>628
あたしの目の前で
やってごらん
これ貸してあげるから
つ メ ポイッ
【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
259 :狢[]:2007/01/27(土) 01:27:47 ID:e05JN6MC0
>せばすちゃんちゃん
ひとつ聞いてええか
あんた、誰の家来?
【本当に】人肉・食人【ウマー?】
142 :狢[]:2007/01/27(土) 10:06:29 ID:e05JN6MC0
>>141はん
わしらの行動の記録や
わざわざいったこともないスレにはいかんから、乗ってないところは安心して
逝ったらよかろ。立てたてのスレは判らんけどな
http://anime.geocities.jp/ojiya1539/mujinahouse/mujinajoke001.html
【本当に】人肉・食人【ウマー?】
145 :狢[]:2007/01/27(土) 12:20:41 ID:e05JN6MC0
>>143はん
心臓が弱かったら見ん方がええかもしれんけど、PCにはいたって無害や
わしは妖怪屋から人を喰うのはなんともおもわんが、機械を喰う趣味はない
【本当に】人肉・食人【ウマー?】
147 :狢[]:2007/01/27(土) 12:29:53 ID:e05JN6MC0
わしも呆けとるな
>>145の訂正じゃ
○妖怪やから
×妖怪屋から
それと、携帯用もそのうちつくったるわ。まっとけや
まぁ、遊びはほどほどにして、スレタイに沿った話もしとこうか
>>146はん
わしの経験やと、猪と豚の間くらいの味かな。それをもちょっとあっさりさせた
感じや。ところが、猪豚となると、これがちがうんやな
不思議なもんや
前世物語
630 :自夜[sage]:2007/01/27(土) 13:21:18 ID:e05JN6MC0
前回は、年寄りの幽霊の話でしたが、今日はもうちょっと若い幽霊の話でもしてみます
よく、古戦場なんかでは心霊現象が起こるといいます
私が幽霊になったのは戦国時代ですから、そこらじゅうで戦が起こっていたわけです
といっても毎日のようにあっちでどんぱち、こっちでちゃんちゃんばらばらというわけ
ではありません。今から比べると、とてものんびりした状況です
半年とか、一年とかかけて城を攻め落とすなんて計画書を防衛大学のレポートで出した
ら大目玉くらうでしょうが、当時はあたりまえのことのように行われていました
鉄砲が我が国に伝来するのが私が数えで五歳の頃です。鉄砲を組織的に使用した初めて
の戦いと言われるあの有名な長篠の合戦はそれから三十二年後のことですから、私は既
に死んでいます。加由から離れてふらふらしていたころですね。須磨はまだ生まれてい
ません
生前の私は鉄砲を見たことがありません。幽霊時代には見たことありますが、さして興
味をもちませんでした。当時の鉄砲、火縄銃ですが、口径十五・八粍あるいは十八・七
粍ですから、今の小銃よりは随分大きな玉を使っていたことになります。ところが、最
大射程で四分の一里、有効射程はせいぜい五〜六十間ですから、成りは大きくても今の
拳銃よりは多少ましという程度の威力です。発射速度に至っては、お話になりません
だから、例え鉄砲の玉に当たっても、よほど運が良くないかぎり、即死は期待できない
でしょう
他の武器と言えば、遠距離戦として弓、接近戦で槍、近接戦として刀といったところで
しょうかというところで、この続きはまた来週
前世物語
632 :はるひ[sage]:2007/01/27(土) 13:27:07 ID:e05JN6MC0
>>631
わたしの目の前で
やってごらん
記録に撮って、うぷしてあげるから
ほら、どした
前の日に逝く
次の日に逝く
ほげたらもどる
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