弐千六年拾弐月弐拾参日

前世物語
148 :自夜[]:2006/12/23(土) 09:11:41 ID:9ui+hOoE0
 >>144さん
 ん〜、さすがにそれは面倒くさいですねぇ って、144さんも
 「前世、生まれる前のこと憶えてる人いる?3」に書き込んでるじゃないですか。
 私これにレス付けようかどうか迷ってたんですよね。
 「海水飲むと喉が渇くから、単に溺れ死んだだけかもしれませんね」って。
 
 >>145さん、>>146さん
 どうもです。
 莫迦をからかって遊ぶなんて、そんなことしてますよ。

前世物語
149 :自夜[]:2006/12/23(土) 09:15:13 ID:9ui+hOoE0
 >>147さん
 自然消滅してしまったのなら仕方ないですねぇ。
 でもまぁ、よく知りませんが、鑑定ってのは、例えばよく見る夢があって、これって
 前世の記憶でしょうか? ってな感じじゃないでしょうか。だったら私は不要です。
 はっきりしてますし。
 それとも「貴方の前世は3,200円」とか鑑定してくれるんでしょうか。それならちょっと
 鑑定してもらいたいかも。

前世物語
150 :自夜[]:2006/12/23(土) 09:20:01 ID:9ui+hOoE0
 前世物語 第一部前世編 第五話 山神の章その一
 
 一説には大山津見神の娘、石長比売が山の神の一員であったことからそう
 呼ばれるようになったとあるが、いつしか自分の女房を恐い神様に例えて
 山神様と呼ぶようになったという。
 男衆が酒宴をやっている間、永田村の山神様達も別の場所に集まって宴を
 開く。持ち寄りで、食べ物はいつもの夕餉よりちょっと御馳走、飲み物は
 雑穀で作った濁酒や、山苺等で作った果実酒。もちろんこれらも密造酒。
 この宴、酒宴への参加資格がない若衆や子供達も一緒。最初は一緒に飲み
 食いしていても、いつしか若衆は若衆だけで輪を作っている。
 酒は子供にも振る舞われる。山苺の果実酒はほんのり甘くて美味しい。無
 花果はすっきりした酒になる。今のワインに比べると、アルコールは随分
 弱いものだと思う。雑穀の濁酒はとにかく酸いい。これを好んで飲む山神
 様もいるが、これは主に若衆の飲み物。
 山神様達はよく食べよく喋る。日頃黙々と野良仕事をしている姿からは想
 像もつかない。酒が進んでくると、話題も徐々に卑猥な方に変わってくる。
 子供達にはいい性教育になるのだろうが、この頃には眠気が襲ってくる。
 若衆は更に縮こまって黙々と濁酒を飲む。
 
 つづく

前世物語
151 :自夜[]:2006/12/23(土) 09:22:29 ID:9ui+hOoE0
 前世物語 第一部前世編 第五話 山神の章その二
 
 饂飩を食べた。そう、この宴で饂飩を食べた。今の饂飩と全く変わらない
 麺。この麺を茹でて暖かい塩水のような汁をかけて食べた。
 蕎は日頃の夕餉で出た。今で言う蕎麦掻き。蕎を麺にして食べた記憶はな
 い。
 あと記憶に残るものとしては椎か団栗からつくったクッキー状のもの。泥
 鰌を糠で漬けたもの、漬泥鰌は珍しく塩味以外の味。兎、これは焼いても
 食べるが、煮込んで汁にしたものも旨い。鶏肉から脂分を抜いたような感
 じ。当時は特に肉食が禁じられることもなく、隣村の坊さんも獣肉を食べ
 ていたが、兎は一羽二羽と数えていた。山鳥は脂が多いので、ちょっと苦
 手。
 そう、永田村は米は良くとれた。だが半分は年貢として盗られ、残り半分
 は納米として氏神様に捧げる習わし。日頃米の飯を食べることはない。
 酒宴で男衆が飲んでる濁酒はこの納米から造られる。また、下米と言い、
 納米の一部を酒宴の時などで振る舞われることがある。
 この宴でも下米があり、握飯が出された。米の飯は大御馳走。
 そして、宴は終わり、握飯が出された訳を私は翌朝知った。
 
 つづく

前世物語
152 :自夜[]:2006/12/23(土) 09:26:56 ID:9ui+hOoE0
 前世物語 第一部前世編 第五話 山神の章その三
 
 翌朝、いつものように皆で朝餉を食べ終わると、ととちゃが草鞋を、かか
 ちゃが握飯の弁当をなかのおにちゃに渡した。私ら小さな兄弟は知らされ
 ていなかったが、今日がなかのおにちゃの旅立の日だ。
 家の者皆外に出て見送る。他の家は入り口も窓も塞いでいる。別れは昨晩
 既にしている。
 うえのおにちゃが自分の大切にしていた手刀を差し出す。
 「もっとけ」
 「・・・・・・よかよ」
 「ええけんもっとけ」
 じっと手刀を見るなかのおにちゃ、やがて手刀を手にする。
 「・・・じゃ、もろーとく」
 ととちゃ、かかちゃの順でなかのおにちゃが別れの言葉を述べていく。最
 後が私の番。なかのおちちゃが私の髪をくしゃくしゃと掻き回す。
 「お自夜、ととちゃ、かかちゃをだいじにな」
 私は「ん」と言うのが精一杯。そうして、なかのおにちゃは旅立った。
 雪が降るまでに、あと数名の若衆が村から旅立っていった。
 
 第六話へつづく

ユダヤによる亜細亜の陰謀
24 :[]:2006/12/23(土) 09:29:08 ID:9ui+hOoE0
 >>18さん
 ごるぁ、「人間じゃないお猿さん」とはなんじゃい。わしは誇り高き狢やぞ。
 これでも妖怪じゃい。人とか猿とかと一緒にすな。
 
 まぁ、みかけは只の狸みたいなもんやけどなぁ。

幽霊の定義
482 :自夜[]:2006/12/23(土) 09:42:43 ID:9ui+hOoE0
 >>478さん
 記憶あります。割とはっきりと。だから、まぁ、詳しいんでしょうねぇ。
 
 >>481さん
 働きもせずふらふらしているところは同じですが、幽霊は外もふらふら出歩き
 ますんで違いますね。
 というより、幽霊はご飯食べる必要ないんで、そもそもあくせくはたらく必要が
 ありません。ここが生身のニートと根本的に違うところですね。
 
 >>479さん
 というわけで、幽霊はバイトする必要もありません。

【百鬼】妖怪達の集うスレ【夜行】
58 :[sage]:2006/12/23(土) 09:48:45 ID:9ui+hOoE0
 >>55 うぶめさん
 わしが預かっちゃる。子供やったら肉もやわらかそーやし、わし好みやねん。
 
 >>57 うわべりさん
 わしもビールほしい。
 
 >>雪女さん
 狢に戻って毛皮もばっちりやから、好きに吹雪いてもーてええでぇ

俺がどんな質問・相談にも答えてやる!
20 :[sage]:2006/12/23(土) 12:49:45 ID:9ui+hOoE0
 >>18さん
 電気溶接用の革手袋


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